少人数マーケでもコンテンツを量産できる「コンテンツコンバート」とは?
「集客や営業に使うために新しいコンテンツを作りたいけれど、人手も時間も足りない」
このようなお悩みを抱えている方へおすすめしたいのが、「コンテンツコンバート」という手法です。
コンテンツコンバートを活用すれば、リソースの少ないなかでもコスパ良く新しいコンテンツを作成できます。
本記事では、このコンテンツコンバートの具体例や実施方法、メリットについてお伝えします。
コンテンツコンバートとは?
コンテンツコンバートとは、簡単に言うと「既存のコンテンツを変換して再活用すること」です。
コンテンツコンバートを実施するうえでは、自社で制作したコンテンツ(動画・ノウハウ記事・ホワイトペーパーなど)を把握して、それらを手間をかけず再活用する視点を持つことが大切になります。
なぜなら、手間をかけずコンテンツを再活用するためには、過去に制作したコンテンツの「種類」や「全体量」を適切に把握することが重要だからです。
再活用する際は、既存のコンテンツを以下の3つの方法で編集していくことがおすすめです。
|
具体例としては、「記事の一部を抜粋してツイートする」「複数の記事の内容を1つのホワイトペーパーにまとめる」「開催したウェビナーの内容を記事化する」などが挙げられます。
以下では、「短く切る・集める・形を変える」の3つの手法について、具体例を交えながら詳しくお伝えします。
コンテンツコンバートを実施する3つの方法
コンテンツコンバートを実施する方法には、下記の3つがあります。
|
それぞれの詳細を見ていきましょう。
方法1. 短く切る
コンテンツコンバートを実施する方法の1つ目は「短く切る」です。
これは、既存のコンテンツの一部を抜粋・加工して、他のコンテンツへと変換する手法です。
具体例としては、次のようなものが挙げられます。
|
なお、ウェビナー動画をもとにコンテンツコンバートを実施する際は、共催した企業から必ず許可を得るようにしましょう。
ここで紹介した方法は、いずれも簡単に取り組めるものですが、なかなか手をつけられていない企業も多い印象があります。
これを機に、できそうなものから取り組んでみてはいかがでしょうか?
方法2. 集める
コンテンツコンバートを実施する方法の2つ目は「集める」です。
これは、複数の既存コンテンツの内容を1つにまとめて、新しいコンテンツを作る手法です。
「集める」の具体例には、以下のようなものがあります。
|
なお、弊社では一定期間にメールマガジンを毎日配信し、それに対する分析を記事にしたことがあります。
この弊社の取り組みも「集める」というコンテンツコンバートの一種です。
詳細については下記の記事にまとめましたので、ご興味のある方はチェックしてみてください。
BtoBのタブー!?に切り込み年末年始にメルマガを毎日配信してみた。巣篭もり効果はマーケティング数値に現れるのか?
方法3. 形を変える
コンテンツコンバートを実施する方法の3つ目は「形を変える」です。
これは「動画→テキスト」のようにコンテンツの種類を変えたり、掲載するプラットフォームを変えたりする手法になります。
具体的な例は、下記のとおりです。
|
掲載するプラットフォームを変えるときは、「掲載先のプラットフォームでウケる見せ方」を意識することがポイントになります。
例えば、既存の記事をもとにホワイトペーパーを作るときは
- 表紙・タイトル・目次をキャッチーにして読者を引きつける
- 段落の冒頭は結論から述べる
- 図やグラフを追加して視覚効果を高める
などを意識するのがおすすめです。
なお、番外編にはなりますが、取材をしている際にカメラを回しておくことで、事例記事の制作と併せて動画コンテンツも作成できます。
下記の記事は、弊社がfreee株式会社様に取材をして作成したものですが、記事冒頭にインタビューの様子がわかる動画を掲載しています。
ご興味のある方は、ぜひ下記の記事もご覧になってください。
コンテンツコンバートを実施する3つのメリット
コンテンツコンバートを実施するメリットとしては、下記の3つが挙げられます。
|
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
メリット1. 必要なコンテンツをコスパよく作れる
1つ目は「必要なコンテンツをコスパよく作れる」ことです。
コンテンツを0から作るのは、大変な苦労がかかります。
例えば、自社で展示会を開催するとき、何もないところからチラシを作るとそれなりの時間が必要です。
しかし、コンテンツコンバートの「短く切る」という考え方を用いて、既存のホワイトペーパーを再活用してチラシを作れば、0から制作するよりも時間を短縮できます。
このように、コンテンツコンバートは元々あるコンテンツを再活用するためコスパがよく、リソース不足などで作れなかったものを制作できる点がメリットです。
さらに、コンテンツコンバートで生まれたコンテンツを今度はメールマガジンで配信するなど、2度3度と再活用する手もあります。
メリット2. リーチできなかった顧客との接点を増やせる
2つ目のメリットは「リーチできなかった顧客との接点を増やせる」ことです。
作成したコンテンツを掲載する場所は、オウンドメディア・Twitter・YouTube・Instagram・TikTokなど多岐にわたりますが、各媒体によって年齢層や利用率は異なります。
そこで、元々あったコンテンツを別の媒体で再活用することで、今までリーチできなかった顧客との接点を増やすことにつながります。
メリット3. 単発で終わっていたコンテンツから何倍もの価値が生まれる
「単発で終わっていたコンテンツから何倍もの価値が生まれる」ことも、コンテンツコンバートのメリットです。
例えば、ウェビナーを開催した場合、タイミングが合わなくて参加できなかった人にはアプローチできません。
一方、開催したウェビナーを編集してYouTubeに掲載すると、参加したかったけどできなかった方々がその動画を観て、再生回数が伸びる可能性があります。
こうなれば、仮にウェビナーへの参加者は50人だったとしても、YouTube動画が200回再生すれば単純計算で4倍もの価値が生まれます。
以上のように、単発で終わってしまうコンテンツを別の形に変換することで、新たな価値を生み出すことが可能です。
まずは既存のコンテンツを見直し、手間をかけず再活用する方法を考えよう!
冒頭でお伝えしたとおり、コンテンツコンバートを実施するうえでは「自社で制作したコンテンツを今後どう活かせるのか把握して、手間をかけず再活用する視点」を持つことが大切です。
弊社の事例でいうと、過去に開催したウェビナーを下記のように変換して再活用することで、多くのコンテンツを生み出しています。
|
さらに弊社では、過去のウェビナー動画をまとめた「リクメソ」というメディアも立ち上げました。
コンテンツコンバートの第一歩は、自社が過去に制作したコンテンツを把握するところから始まります。
ただし、コンテンツが大量にあると整理することが難しくなるため、まずは「コンテンツマップ」を作ることをおすすめします。
コンテンツマップとは、下記のようにマインドマップを活用して自社のコンテンツを把握する手法です。
コンテンツマップの詳細や具体的な作り方は下記の資料にまとめましたので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。