ビジネスで動画はこう使え!オープンエイト×シーズ・リンクが語る動画活用の成功のポイント

「ビジネスでの動画活用が注目されているので、自社でもやってみたい!」

このように考えてはいるものの、「どのような内容の動画を作ればいいのだろう?」「動画を作ってみたけれど、あまり活用できていない」と悩む声をよく聞きます。

そこでシーズ・リンクは、株式会社オープンエイトで取締役を務める丸山拓氏をお招きし、ビジネスにおける動画活用に関するパネルディスカッションを開催しました。

本記事では、ディスカッション当日に話題に上った「動画活用の始め方」と「失敗しないためのポイント」を紹介します。

なお、本記事の元となる「営業DXにおける動画施策を斬る!!動画の光と影についての本音トーク」を動画で確認したい場合は、下記のリンクからご覧ください。



ディスカッションメンバーの紹介

株式会社オープンエイト 取締役 丸山 拓 氏

2006年アイスタイル入社。企画営業や商品開発、プロダクト開発、自社サービス以外のデジタル広告支援、新規事業等を幅広く経験した後、西日本エリアの開拓営業の立上げ、その後に最年少営業部長を経験、東証マザーズ上場にも貢献。
その後は、新規事業開発として、大規模なイベントや海外子会社支援などを経て、2015年4月オープンエイトの創業メンバーとして参画。
動画を中心としたマーケティング事業等を行い、現在ではビジネス動画編集クラウド、ビデオブレインの事業推進に従事。
今は、特にパートナービジネスの立上げに力を入れている。


株式会社シーズ・リンク 取締役 デジタル推進本部長(riclink事業責任者) 金子 倫也

2006年、早稲田大学政治経済学部を卒業後、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)に入社。在籍13年間でBtoB領域でのサービス開発・営業企画・プロモーション・ビッグデータ分析等の業務を幅広く経験。
2019年7月より株式会社シーズ・リンクに入社。動画×Web×資料のデジタルコンテンツプラットフォーム「riclink」の提供を通じ、企業のあらゆる場面でのデジタル発信・DX推進を支援。2020年9月に執行役員に就任し、2021年11月より現職に就任。



「動画とは何か」を理解するところからスタートする

オープンエイトの丸山氏はビジネスに動画を活用しようと考えたとき、まずは以下の2つを理解することが大切だと語ります。



  1. 動画の強み
  2. 動画の使いどころ




動画の強みは正確な情報を短時間で伝えられること

丸山氏は、動画の最大の特徴として「正確な情報を短時間で伝えられること」を挙げました。

動画は映像を使って「動き」を見せながら説明できるので、相手に理解してもらいやすいというメリットがあります。

また、大事なポイントを抜粋して話すことで、説明の時間を短縮することも可能です。

このように、直接会って説明するのに近い状態を作り出せることは、動画の大きな強みとなります。

動画には他にも、以下のような利点があります。




  • 動きで目を引ける:画面に動きがあることで、意識を集中してもらいやすい(※)
  • 記憶に残りやすい:「映像」として記憶に刻まれるため、テキストの資料よりも強い印象を残せる
  • シェアしてもらいやすい:動画は感情を大きく動かすので、SNSなどで拡散されやすい

  (※)参考:https://www.movie-times.tv/basic/7098/





動画の3つの使いどころ

丸山氏は「動画の使いどころ」として、下記の3つの場合を取り上げました。



  1. 相手の理解度にばらつきが出そうな場合
  2. 同じことを何度も説明する場合
  3. 直接説明できない人が多い場合



ここでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきます。


1. 相手の理解度にばらつきが出そうな場合

1つ目の使いどころは、「相手の理解度にばらつきが出そうな場合」です。

例えば、製品の操作説明をする際にテキストで「ダイヤルをゆっくり回す」と書いても、「どの程度ゆっくり回せばいいのか」までは伝わりません。

そこで、動画を用いて実際の操作の様子を動きで見せることで、回すスピードまで正確に伝わるようになります。

このように、言葉や図解だけでは理解しづらいことを説明したいときには動画が有効です。


2. 同じことを何度も説明する場合

使いどころの2つ目は、「同じことを何度も説明する場合」です。

同じ内容を複数人に伝えるような場合には、動画を作成して各人に見てもらうようにすれば、業務負担を軽減できます。


3. 直接説明できない人が多い場合

3つ目は、「直接説明できない人が多い場合」です。

例えば商談の場では「相手がいったん会社に持ち帰り、上司に内容を説明するケース」が多いです。

このとき、相手の社内で情報が伝達されるうちに、中身が変わってしまうことがよくあります。

情報が誤って伝わると、受注につながらなかったり、あとでトラブルが発生したりしかねません。

そこで社内共有用の動画を作成すれば、社内での情報共有に使ってもらえて、内容が正確に伝わります。

以上、動画の「強み」と「使いどころ」をお伝えしました。

動画の価値と使いどころを理解した上で、お役回りの中で該当するものを見つけて動画制作に入りましょう。


動画活用で失敗しないためのポイント


ビジネスに動画を活用する際の「失敗しないためのポイント」を丸山氏と弊社金子が話したところ、下記の点が挙げられました。


  • 金子:企画・制作・伝達の3つをバランスよく考えること
  • 丸山氏:内容の盛り込みすぎに注意すること


それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。


ポイント1. 企画・制作・伝達の3つをバランスよく考える

弊社の金子は、以下の3つをバランスよく考えることが動画活用を成功させるポイントだと話します。

  • 企画:どのような内容の動画にするのか考える
  • 制作:動画の撮影・編集を行う
  • 伝達:作った動画を相手に届ける

このバランスが取れておらず一部の項目ばかりに注力していると、他の項目の詰めが甘く、上手くいかない傾向にあります。

例えば「インパクトのある映像を作ろう」と"制作"に対する思いばかりが先行した結果、「企画:誰のどんな悩みを解決する動画なの?」や「伝達:どう届ければ成果が出る?」の思考が浅くなるなどです。

バランス良く考えるためには、「企画」「制作」「伝達」の3つの思考を、あらかじめ整理しておくことが重要です。


1. 企画

まず、企画の際は「この動画はどのようなシーンで使われるのか」を洗い出してみてください。

下記のように、お客様の状況によって必要とされる情報は変化します。

「こんな企画だったら面白そう」といった「企画先行」ではなく、求められている情報から「ニーズ先行」でコンテンツを企画することが大切です。


2. 制作

制作の段階では「動画の質」の認識を合わせておくと良いです。

「テレビ番組のようなクオリティー」を求めるのか「相手に伝われば十分」なのかによって、必要なコストと期間は大きく異なります。

「何のために動画を作るのか」を念頭に置いて、どこまでの質を求めるのかを決め、チーム内で認識を共有してください。


3. 伝達

「動画の伝達手段」もよく考えておく必要があります。

作ったことに満足して、「動画のリンクを拡散すれば開いてもらえるだろう」と考えていると、多くの方には見ていただけません。

たくさんの方に見てもらうには、「どうすれば相手は動画を開こうと思うのか」を想像することが重要です。

例えば、メールで動画のURLを送るのであれば「動画を開きたくなるキャッチーなメール文面にする」「動画の尺を明記して簡単に見られることを伝える」などの工夫が考えられます。


ポイント2. 内容の盛り込みすぎに注意する

丸山氏は、1つの動画に内容を盛り込みすぎると失敗しやすいと語ります。

1つの動画でたくさんの内容を理解してもらうのは難しいため、動画を企画する段階で「何を伝えるのか」を厳選しておくことをおすすめします。

なお、動画の適切な尺はケースバイケースです。

しかし今はたくさんのコンテンツが消費者の時間を取り合っている時代なので、基本的に動画の時間は短ければ短いほうが良いと考えられます。

ただし、ユーザーは好きなものには何時間でもかける傾向があるため、興味のあるものを提供できれば尺が長くても見てもらえる可能性は高いです。

このため、動画の尺は「動画の内容」と「ユーザーの性質」を勘案して、適切な長さを探してみてください。


動画はコミュニケーション手段の1つにすぎない

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「動画の制作」と聞くと、ハードルの高さを感じるかもしれません。

しかし動画は、プレゼン資料と同じく「何かを伝えるための手段」の1つです。

動画を作ってみて思ったような成果が上がらなくても、改善して内容をブラッシュアップしていけばいいだけなので、フランクな気持ちで動画活用にチャレンジしてみてください。

なお、本記事の元となったパネルディスカッションの動画は下記からご確認いただけます。併せてご覧ください。



また、特に「新規顧客開拓、顧客体験の向上、従業員向け教育、エンゲージメント」を目的に動画の内製化を検討している場合には、丸山氏をご紹介しますので弊社までご連絡ください




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